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『第21回 〈ゆうゆうの里〉 職員実践研究発表会』 開催

介護付有料老人ホーム 〈ゆうゆうの里〉を全国7箇所で運営する一般財団法人日本老人福祉財団(本部:東京都中央区、理事長:青木雅人)は、去る2月22日に『〈ゆうゆうの里〉 職員実践研究発表会』を開催。


『〈ゆうゆうの里〉 職員実践研究発表会』は入居者が「いきいきとした生活」を過ごせるために、全施設の職員が日常業務内で抱える課題を「研究」として共有し、職員皆で「課題解決」を図る目的で運営するもので、今回で21回目の実施となる。


『〈ゆうゆうの里〉 職員実践研究発表会』は、「介護部門」「事務部門」「食事部門」およびホームに併設されている「診療所」の各業務現場において課題として取り組んだ全4群20テーマの「研究」について、各群を担当する座長の進行のもと発表を行い、審査員による「優秀賞」(4テーマ)と、当日の会場に来場した職員の投票による「会場賞」を選出。結果、下記4名が選ばれた。


【優秀賞】(4テーマ)

1) たかが爪、されど爪 ~足の爪の重要性を知ろう!私たちがサポートします!~

湯河原 〈ゆうゆうの里〉 診療所 齊藤美樹さん


2) 看取りケアに際して ~現場の介護職員ができること~

佐倉 〈ゆうゆうの里〉 ケアサービス課 新田歩惟さん


3) 認知症勉強会 ~入居者と一緒に学んで行く~

湯河原 〈ゆうゆうの里〉 生活サービス課 宇留野勝彦さん


4) 大阪 〈ゆうゆうの里〉 食事総選挙 ~入居者が選ぶ、No1メニューとは?~

大阪 〈ゆうゆうの里〉 食事サービス課 宅見真弓さん


【会場賞】

●今でしょ!住み替えハッピー大作戦!~適切なタイミングでの住み替え提案を目指した取り組み~

 京都 〈ゆうゆうの里〉 ケアサービス課 計画制作担当者 / 発表者:中川リノさん

受賞者と外部審査員、講演講師



以下、審査員のコメント(要約)


■西久保浩二氏(山梨大学 生命環境学部 地域社会システム学科 教授)

施設のご入居者からの多様な要求は「市場の多様性」であり、「市場の多様性」に応えられるのは「組織内の多様性」でしかない。今回の実践研究発表会で発表された現場の声から「組織内の多様性」が生まれる。「組織内の多様性」の共有により〈ゆうゆうの里〉の「多様性」と「労働生産性」を高め、組織としての発展を期待します。


■影山優子氏 (西武文理大学 サービス経営学部 健康福祉マネジメント学科 教授)

審査で重視したのは発表内容が「個人の尊厳」につながること、「社会とのつながり」と「コミュニティへの広がり」があることに注目しました。2つのポイントはご入居者の方にも職員の方にもつながることであり、大事なことだと思います。またお互いの実践を共有し、評価しあう機会は貴重な財産であると感じます。


■松浦民恵氏 (法政大学 キャリアデザイン学部 キャリアデザイン学科 教授)

「研究」は難しいと思われがちですが、実は身近な現場に研究のタネは転がっているものです。「あなた」の困りごとは「他者」の困りごとかもしれず、広げていくと「社会課題」となるかも知れません。こうした視点をもった「研究」を成立させる力を鍛える場、そして実践事例を共有する場として「実践研究発表会」を続けてください。


■山下興一郎氏(全国社会福祉協議会 中央福祉学院 教授)

人生の最後のステージである〈ゆうゆうの里〉という空間のなかでの「課題」に気づくことの重み、そして気づきから行動に移すことの大切さを感じたことと思います。今後は次のステージとして地域社会と里の関りという視点をもってご入居者の期待に応えていっていただきたい。

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