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介護の現場で愛されている手芸キット

コロナ禍で「おうち時間」が定着する中、自宅で出来る趣味の一つ“手芸”が新たな視点で見直されている。


株式会社さくらほりきり(本社:台東区柳橋、代表:堀切俊雄)が企画・制作・販売を行う手芸キットが近年、介護施設の現場で活用されている。

「主婦を中心に愛されてきた手芸キットの新たな可能性に気づいたのが、今から10年ほど前のことで、病院の作業療法室や高齢者介護施設からの注文数が増えたことがきっかけでした」と堀切俊雄社長は話す。実際に介護の現場へリサーチを行ったところ、同社のキットが‟手先を動かすことで得られる脳トレ”として期待されているばかりでなく、患者との距離を縮めるためのコミュニケーションツールとして作業療法士によって活用されていることがわかったという。作業療法士の話では、ぼんやりと過ごすことが多かった90代で重度の認知症のとある患者が、手芸を通じて感情を見せるようになったそうだ。トレーニングに加えて美しい作品を自分で作り上げる喜びから、心が生き生きしてくるということだろう。


手が不自由な高齢者や刃物を扱えない医療現場でも、簡単かつ目にも鮮やかに楽しんでつくってもらいたいという同社の想いは、その後も商品に反映され、同社の『はり絵キット』は、医療・介護施設向けに『シールはり絵』として進化を遂げ、今では主力商品に育っている。今年8月に発売された『和紙のあとり絵』は10年ぶりのリニューアル商品で「片手が不自由でも手芸を楽しみたい」「力が弱くなってきたけど何か続けていきたい」という顧客の要望に応え、更に作りやすくなった形で‟復活”に至った商品だ。

「『お客様の声』の中にしか答えはないと思っています。だからこそ、皆さんが何を求めているか、実際の声を元に商品の開発を続けています。そうすることで、キットを通してどんな人にも作るよろこびを感じてもらえると考えています」と堀切社長は話す。


■さくらほりきりのウェブサイト

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