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故・高野之夫(元)豊島区長が残したもの


この8月1日に当社より発売した書籍『躍動、感動、創造。豊島区長・高野之夫の区長日誌』が話題だ。


本書は豊島区の月刊誌『池袋15’(いけぶくろじゅうごふん)』にて、高野区長が就任2年目となる2000年4月号から、同誌が休刊となる2018年12月号まで連載された「高野区長日誌」全225編を収録した一冊。高野之夫が生前より出版を要望し、昨年より企画を進めていたもので、「はじめに」「あとがき」は本書のために高野本人が特別に寄稿したものだ。


「私の区長の就任時、豊島区の財政は破綻寸前の最悪な状況であり、東京で初めて自治体倒産という危機に追い詰められていました」と書かれているように、本書は当時から現在の豊島区を導いた「まちづくり」に奔走した高野区長の克明な行動記録となっている。と同時にこの20数年間で、この街で起こっていた様々な出来事や、リアルな時代背景が封じ込まれたドキュメントになっていることも興味深い。つい最近のことのように思えた「懐かしの平成時代」が読み進むうちにある種の感慨をもって押し寄せてくる。


6期24年にわたって豊島区長を務め、豊島区の魅力的な「まちづくり」に奔走する姿は、メディアでもたびたび報道され、今年2月に肺炎で亡くなる直前も西武百貨店池袋本店へのヨドバシカメラ出店に反対を表明するなどの話題を提供した高野之夫。先ごろ豊島区より「名誉区民」に選定されたことも記憶に新しい。本書は豊島区民ならずとも、生活をともにする魅力的な「まちづくり」の在り方について考える大きなヒントが含まれた1冊といえるだろう。



『躍動、感動、創造。豊島区長・高野之夫の区長日誌』は日本シニアリビングWEB STOREほかAMAZONなどで販売中。

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