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衝撃の高齢社会を描く映画『PLAN 75』



厚生労働省の発表によると2020年日本人男性の平均寿命は81.64歳で世界2位、女性は87.74歳で世界1位。日本の高齢化社会を象徴している。


5月28日に閉幕した2022年第75回カンヌ国際映画祭で現代版姥捨て山ともいえる『PLAN 75』で早川千絵監督が日本人初の新人監督に与えられる特別賞を授賞して話題を集めている。


物語は高齢化の進む近未来の日本では75歳以上の高齢者が自ら死を選択し、国が支援する「プラン75」が運用されている。夫と死別した78歳の主人公角谷ミチ(倍賞千恵子)はある日高齢を理由に清掃の仕事を解雇される。職も住む場所も失いそうなミチは「プラン 75」の申請を考え始める。


早川千絵監督は「経済合理性を優先し、人の痛みへの想像を欠く昨今の社会に対する憤りに突き動かされて生まれた作品」「主人公ミチの姿を通して人が生きることを全肯定する映画にしたいと思っている」と製作意図を語っている。原作は「10年後の今」をテーマに是枝裕和監督が総合監督を務め、5人の若手監督がメガホンを取り、2018年に公開されたオムニバス映画『十年 Ten Years Japan』の1編。


日本・フランス・フィリピンの国際共同製作映画『PLAN 75』は、6月17日(金)より新宿ピカデリーほか全国ロードショー。

映画「PLAN 75」オフィシャルサイトより


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